オーダーで一番大切なのは、「目的」と「理想」と伝える事
ここでは、実際にスーツをオーダーする際の流れについて紹介します。
オーダーの種類により異なる点はありますが、概ね下記の順序です。
(納期や値段についてはこちらをご覧下さい)
1)目的と欲しいものを伝える。(予算も確認)
2)生地を選ぶ
3)スタイル・デザインを選ぶ
4)ボタン、裏地などのオプションを選択
5)採寸
↓
6)仮縫い
↓
7)納品
1番大切なのは、①の「目的と欲しいものを伝える」事です!
仕立て屋はスーツのプロですが、あなたが「何に使うスーツが欲しいのか」、「人からどの様なイメージを持たれたいのか」、「体型にどんな悩みがあるのか」はあなたにしか分かりません。
目的をしっかり伝える事により、仕立て屋も適切なアドバイスをしやすくなります。
しっかりと仕立て屋とコミュニケーションを取り、理想のスーツを作っていきましょう。
1)目的と欲しいものを伝える
「なぜ、どんなスーツが欲しいのか」を伝えます。
・就職活動のため、フレッシュな印象を与える最初の1着を作りたい。
・営業先に年配の方が多いから、貫禄で負けないスーツが欲しい。
・友人の結婚式に参加する予定が多いので、恥ずかしくない装いをしたい。
また、「今着ているスーツは肩回りがきつい」、「既製服は股上が食い込みがち」等、
悩んでいる事があればしっかり説明しておきます。
必須ではありませんが、普段のスーツを着てみせると仕立て屋もイメージがつきやすくなります。
わざわざ休日に着ていく必要はありませんが、持っていく方がベターです。
仕事帰りなら、そのままジャケットも着ていきましょう。
「こういうスーツが欲しいんです!」という理想をしっかり伝えましょう。
また、「2ピースでパンツ2本の場合はいくらからですか?」等、
値段を聞いて自分の予算と合うかも確認します。
2)生地を選ぶ
仕立て屋に生地のサンプルがあるため、見て選びます。
(仕立て屋によってサンプルのサイズや形状は異なります)
生地によって値段が違いますが、「値段が高いから良い生地」とは限りません。
(そもそも、”良い生地”の定義が人によって違います)
例えば、高級な生地でも「シワになりやすい」ものは就活や営業には向きません。
管理人は、営業用のスーツを作る時はいつも「シワになりにくくて頑丈な生地」とリクエストをしています。
サンプルの生地から出来上がりのスーツ姿を想像する上で、
やっていただきたい事が以下の2点です。
・電灯の下や、反対に影になる所など、様々な条件で生地を見る。
・自分の腕や身体の上に乗せてみて、身に付けたイメージや肌との対比を確認する。
仕立て屋にも「この生地はシワになりやすいですか?」、「出来上がりのスーツは光沢が強くなりそうですか?」など
直接聞いて確認をしましょう。
3)スタイル・デザインを選ぶ
お店が提示できるスタイル・デザインの中から選択します。
(シルエット、ボタンの数、ボタンのタックなど)
①の「目的」を伝えていれば、仕立て屋が適したものを案内してくれます。
こだわりがある場合は、伝えておきます。
4)ボタン、裏地などのオプションを選択
有料、無料のものから選びます。
自分の予算と相談しながら決めていきます。
聞かれて分からない時は正直に「分からない」と答えましょう。
改めて自分の目的や好みを伝えれば、仕立て屋が適切なチョイスを教えてくれます。
5)採寸
肩幅、袖丈、ウエスト、股下など、身体の各パーツのサイズを測ります。
ゲージ服(採寸用サイズ見本服)を試着しながら、着用イメージを確認する事もあります。
「既製服ではいつも肩回りがきつい」、「股上は深めが好み」など、
リクエストがあれば伝えておきましょう。
また、いつも着けている腕時計、ポケットに入れているものがあれば、
実物を持っていくと仕立て屋もイメージが付きやすく、仕立てに反映できます。
6)仮縫い
仕立て屋によって1回~複数回、サイズの微調整のための「仮縫い」を挟みます。
着心地や見た目について、フィードバックがあれば素直に伝えて仕立て屋と相談します。
実際の使用シーン(座ってパソコンを操作する、肩を上げて物を取る動き等)に合わせて
着心地や可動域を確認して、リクエストがあれば伝えましょう。
7)納品
完成したスーツを受け取ります。
オーダースーツの直しは無料の事が多いです。
納品直後はバッチリに思えても、後日着て動いてみると違和感に気づく事もあります。
実際に1日着用してみて、修正が必要な箇所があれば仕立て屋に依頼します。
大まかな流れは以上です。
生地やスタイル、オプション等については、具体的に説明すると細かくなりすぎるため詳細を割愛しています。
「自分だけのスーツを作る」というのはワクワクするイベントなので、
ご経験の無い方には是非1度試していただければと思います。