パンツのサイズは「ヒップ」と「股上」を重視

ここでは、スーツを選ぶ際に「パンツ」のサイズ感をチェックするためのポイントを説明します。

いくつかの代表的なポイントを挙げますが、パンツのサイズ感を確認する上で最も重要なのは「ヒップ」です。
また、個人的な経験からは、男性特有の悩みであろう「股上のフィット感」が大事だと考えています。

ヒップの部分がピチピチだったり、逆にブカブカだったりすると途端に格好悪くなります
直しが難しい部分なので、試着時には念入りに確認する様にして下さい。

ジャケットと同様に、サイズをチェックする際の共通事項は以下の3点です。

・見た目に違和感が無いか

・(実際の仕事の動作をイメージして動いてみて)着心地が悪くないか

・変なシワが出来ていないか

特にパンツの場合、「座ったり歩いたりしてみて」着心地をチェックする事が重要となります。
 

〇 ウエスト

理想は、ベルトを使わなくても「下にずり落ちない」状態です。
また、当然ながら「お腹が苦しくない」程度の余裕は必要です。

・直し:詰め(キツくする)、出し(緩くする)共に比較的容易。

当たり前ですが、ご飯を食べるとお腹が膨らむので、「空腹時に履いてピッタリ」なサイズはやめておきましょう。
ある程度、満腹時や(少し)太った時に履けるかどうかを考慮に入れます。

〇 ヒップ

試着時に、シワなく綺麗に履けているか確認します。
直しが難しいため、試着時にしっかりとチェックします。

普段ズボンの脇ポケット、ヒップポケットに物を入れている人は、実際に入れてみて見た目や着心地の変化をチェックしましょう。

・サイズが大きい場合:お尻の下の部分が弛み、大きな横皺が出ます。

・サイズが小さい場合:股の付け根に、食い込む様なシワが出来ます。

・直し:難しい。特に、緩くするのは困難

〇 股上

個人の好みにより大きく異なる部分ですが、後での調整が難しいため、試着時に念入りにチェックします。
単純に、股上が長い場合は股間の部分が面長となり、短い場合は股間に生地が食い込んできます。

股上部分が長いと見た目が悪くなるのですが、短いと着心地が悪くなるので、バランスが難しいところです。

・直し:難しい。特に、緩くするのは困難

ヒップ部分と併せて、試着時に歩いたり座ったりして確認を行います。

〇 股下(の部分の太さ)

厳密には「小股から膝」の部分と「膝から裾」の部分、そして「裾」に分かれます。
「緩過ぎず、キツ過ぎず」の状態が理想です。

・サイズが大きい場合:生地が余り、全体的に大きな縦皺が出来ます。

・サイズが小さい場合:横皺が出やすくなります。また、脚のラインが極端に出ます。

・直し::詰め、出し(緩くする)共に比較的容易。