海外在住者がスーツを購入する方法 – 3)イタリアの仕立て屋にフルオーダーの注文をした話 ③納品編
前の記事(海外在住者がスーツを購入する方法4つ)からの続きです。
3) 別の国の仕立て屋に注文する ③納品編
イタリア(ミラノ)の仕立て屋、井上勇樹さんにフルオーダーのスーツを仕立てていただいた時の話。
①注文編、②仮縫い編の続きです。
井上さんホームページ http://www.sartoriayukiinouemilano.com/index.html
2018年6月に注文を行った後、2度の仮縫いを経て、2019年8月に完成したスーツを受け取りました。
ちょっと前までスーツに60万円の費用と2年間の納期を掛ける事になるとは思っていませんでしたが、
ばっちり仕上げていただいたスーツを手にしたら、そんな後ろ向きな考えも吹っ飛びます。
納品の際は、一応スーツを着用して着心地を確かめました。
管理人は個人的な意見として「実際に職場で1日スーツを着てみないと、細かい良し悪しが分からない」と思っているため、
その場では簡単なチェックだけして、仕立て屋の方には「また仕事で着てから感想をシェアします」と伝えるようにしています。
着用をしてみると、当たり前ながらジャケットのサイズは自身の体格にぴったりと合い、着心地が良いです。
襟~襟みつ(首の後ろの部分)がぴったりと首に合う感覚を「乗っかる」と表現するそうですが、管理人としてはジャケットが首と肩に「吸いつく」イメージでした。
実際に着てみて思った、井上さんのハウススタイルの特徴は以下の通りです。
(あくまで管理人の経験に基づく、他のスーツとの比較です)
・ラペルが大きめ(9.5 cm)で、緩やかなカーブを描く
・ベルトラインは結構高め(おへその辺り)
・ベストの第一ボタンの位置が高く、Vゾーンは狭い
(着用イメージ)
(ラペル)
また、こんもりとしたボタンホールや手縫いの縫い後、ハ刺しによる縫い合わせがオーダースーツらしいです。
(この辺りのポイントは、また別の記事で紹介しようと思っています)
(光の加減で色合いが違いますが、同じスーツです)
あと、パンツの前の部分を留めるボタンが4つある事に結構衝撃を受けました。
井上さん曰く、「ミラノでは普通」だそうです。
しっかりとパンツを留められるので良いのですが、お腹の調子が悪い時には着用を少し躊躇います。
ちなみに、納品の時はパンツのラベルに、井上さんが着用者の氏名と納品の月・年を記入してくれます。
井上さんの作品である証です。
このラベルを見る度に「自分のスーツだ」という思い入れが出てきて、「ちゃんと長く使おう」と思わせてくれます。
ここまでで、「フルオーダーの注文」の話はお終いです。
一応番外編として、その後の直しや着用の感想を次の記事で投稿します。
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